アパートの鍵貸せません
韓国は防犯に対して敏感な印象。
なぜなら各家庭のドアには防犯用の鍵がだいたいどこにも設置されているからだ。 ドラマにもよく出てくる。 スライド式の大型携帯電話みたいのがドアノブの上か下についていて、暗証番号をピッピッピと押す、または指紋を照合すると「ピーポーパー」という音とともにドアが開く。(音はいろいろあり) しかし、番号を間違ったり、手が濡れていたりできちんと照合できなかったりすると「違いますよ~」をしらせる「ピポパポピポ」というちょっと大きい音が鳴る。(音はいろいろあり) またドアがよく閉まらなかった時、そのことを知らせる警笛が非常に激しい音で鳴る。 これで外部からの侵入を防ぐ。 さらにより防犯を求める人は、その防犯用の鍵と普通の鍵を併用する。 という具合。 窓にも分かりやすくいえば鉄格子のような柵がついていて、泥棒が侵入できないようになっている。 これも非常に一般的なアパート事情のようだ。 この防犯対策くらい泥棒が多いのかどうかは知らないが、私の日本暮らしの時よりもはるかに私は韓国でドア・窓に関して防犯している。 日本ではアパートの窓に柵もなかったし、ピッピッピとする鍵もなかった。 しかし、この鍵に関して私のなかで少し疑問が生じた。 それは、いつも日常的に、どの家庭のドアからも、「番号や指紋が違いますよー」とか「よく閉まってませんよ~」を知らせる警笛が鳴っている。 それが泥棒なんだかご本人なんだか全くわからない。 その音を聞くたびに、『また間違ったな~』とか『ドアがよく閉まってないなー』と思うのみ。 すっかり、日常のBGMに化している。 しかし、ちょっと待て! これは防犯用の鍵。 警笛を聞いたら『どこかに泥棒が侵入しているっ』っと思わなきゃいけないんじゃ~? でも、中学校や高校のときの非常ベルのように『誰かがまたいたずらしたな』という慣れてしまった感覚。誰も逃げたり慌てたりしない。 慣れは恐ろしい。 本当の非常事態のときに、適切に行動できないから。 てな感じで、頭でぐるぐると思い巡らせながら、防犯用の鍵の存在について考えてみた。 つまるところ、この鍵は個人で自分の家を守るためのものということなのだろう。 「閉まりました~」(ピーポーパー)をきちんと確認すること。それに尽きる。 ご近所の警笛は気にしなくていいのだ。(たぶん) 今日も警笛があっちこっちで鳴り響いている。 あっ、今日は駐車場でも防犯用の警笛が鳴ってる。 これって、車泥棒?…はたまた… いや、気にしなくていいのだ。(たぶん)
by haomui
| 2006-07-24 13:51
| 思ったこと
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